

面接で必ず聞かれるのが、この質問です。
企業は応募者に志望動機を聞くことで、あなたの将来性や会社への貢献度を簡単にチェックしています。
つまり、この質問は企業にとって非常に重要なため、これを上手く答えられるかによって採用・不採用が決まると言っても過言ではありません。
そこで今回は、絶対にNGな志望動機の例を10パターンご紹介します。
絶対にNGな志望動機の例10選
- NG志望動機①『御社で勉強したい』
- NG志望動機②『上から目線の態度』
- NG志望動機③『会社説明になっている』
- NG志望動機④『応募理由になっている』
- NG志望動機⑤『御社に惹かれました』
- NG志望動機⑥『人に感謝される仕事をしたい』
- NG志望動機⑦『漠然としている』
- NG志望動機⑧『企業について調べていない』
- NG志望動機⑨『企業の待遇面を最優先』
- NG志望動機⑩『テンプレの使い回し』
NG志望動機①『御社で勉強したい』


『勉強したい』『成長したい』『スキルを磨きたい』など。
こういった志望動機は前向きに聞こえますが、それはあくまでも応募者であるアナタだけ。
企業は即戦力になる人材を求めて、莫大なお金と時間をかけて面接を行っています。
会社に入ってから勉強しているようでは、あなたが戦力になるまでに長い時間がかかってしまいます。
そんな人を面接官は好印象に思うでしょうか?
会社は”学校”じゃない!
大学入試の面接なら『貴学で勉強したい!』といった回答でも全く問題ありません。
大学は勉強するための場所ですから、その目的と理由がしっかり合致していますよね。
ですが、会社はあくまでも働く場所ですので、そこで『勉強したい!』ということをアピールするのは間違っています。
『成長したい』という気持ちは大切ですが、面接では『働く意欲』を全面に押し出しましょう。
勉強する意欲よりも“働く意欲”をアピールすべし!
NG志望動機②『上から目線の態度』


これはあくまでも例ですが、意外と多いのが上から目線で質問に回答する人。
『自分を良く見せたい!』という気持ちは分かりますが、相手に不快感を与えるような態度は絶対にNGです。
特に中途採用の方であったり、過去の実績や自分のスキルに自信がある人は注意です。
自分では丁寧に話しているつもりでも、無意識の内に上から目線の態度になっている場合もあります。
上から目線を“好印象”に変えるテクニック
相手を貶すような態度はNGですが、『自分は仕事ができる!』ということを力強くアピールするのは効果的です。
面接は企業と応募者の騙し合いとも言われており、それほど素の自分で勝負するのは難しいことなんです。
当然、嘘をつくのは言語道断ですが、自分の魅力や武器をしっかりとアピールすることが大切です。
常に謙虚な態度を忘れず、時には自分の魅力を力強くアピールすべし!
NG志望動機③『会社説明になっている』


御社は○○○において非常に高い技術力を有しており、国内初の△△△というシステムを導入されています。
さらに、日本国内でのシェアは約9割を占めており…
志望動機が会社説明になっている方も意外と多いです。
面接官が知りたいのは自分の会社の特徴や説明ではなく、『なぜあなたがこの会社を志望したのか?』という理由についてです。
このパターンは、まだ志望動機がしっかり固まっていない人に多いため、もう一歩進んだ志望理由を練り直す必要があります。
企業に“自分自身”をアピールしよう!
もう一度言いますが、企業が知りたいのは自分の会社のことではなく、あなた自身のことです。
話を分かりやすくするために、少しだけ会社の特徴に触れるのは構いません。
ですが、あくまでも志望動機のメインは『なぜあなたがこの会社を志望したのか』という理由です。
自分の意思や熱意をしっかり伝えるためにも、会社説明ではなくあなた自身のことをアピールしましょう。
『この会社じゃないとダメなんです!』という意思や熱意をしっかり伝えるべし!
NG志望動機④『応募理由になっている』


そこで、ゲーム開発を行っている御社に応募しました。
このように、志望理由が応募理由になっている方もNGです。
このレベルの理由なら子供でも答えられますし、何より『この会社で働きたい!』という意思が全く感じられません。
まずは、応募理由と志望理由の違いをしっかり理解しておきましょう。
応募理由と志望理由の違いとは?
応募理由 | その職種・業種を選んだ理由 |
志望理由 | その企業・会社を選んだ理由 |
志望理由とはその企業を志望した理由であり、『なぜこの会社じゃないとダメなのか』ということを面接官にしっかりと説明しなければなりません。
今やゲーム開発を行っている企業は数多くありますが、それぞれの企業には異なる特徴があります。
その企業にしかない特徴と自分の熱意や意思をリンクさせて、『この会社で働きたい!』という思いを面接官にぶつけましょう。
その企業にしかない特徴や魅力を理解して、自分の志望動機とリンクさせるべし!
NG志望動機⑤『御社に惹かれました』


『魅力を感じた』『惹かれた』『感動した』など。
このようなフレーズは多くの応募者が使いがちですが、これは志望動機ではなくあなたの感想です。
このフレーズの前後にしっかりとした理由や説明があれば問題ありませんが、とにかく『感動しました!』と熱意だけで押し切るのは絶対にNGです。
志望動機は具体的&シンプルに!
志望動機の中で『この会社に感動した!』ということを伝えるのは構いませんが、最も大切なのは『この会社を志望した理由』をしっかり説明することです。
企業に対するおべんちゃらを並べるのではなく、入社したら何をしたいのか、どんなことにチャレンジして会社に貢献したいのか、ということを具体的&シンプルに伝えるようにしましょう。
プレゼンテーションはシンプルに伝えた方が、相手にしっかり理解してもらえます。
企業の素晴らしい点をただ発表するのではなく、そこに自分の色を入れて上手く志望動機に結びつけるべし!
NG志望動機⑥『人に感謝される仕事をしたい』


これは様々なメディアでも言われていますが、人に感謝される仕事をしたいという志望理由は不採用になりがち。
とにかく内容が薄くて志望動機としては弱いですし、その企業に対する熱意が全く感じられません。
人に感謝されることが本当の理由?
1位:生活費を得るため
2位:家族を養うため
3位:お金を稼ぐため
4位:生きがいを得るため
5位:働かないと人としてダメになりそう
とある仕事・職業についてのアンケートを調べたところ、ほとんどの方の働く理由が『お金を稼ぐため』だったそうです。
もちろん、中には人に感謝されるためなど、仕事を通して自分の生きがいを得たいという方もいると思います。
ですが、面接官も一人の人間ですので『本当に人に感謝されることが理由なの?』なんて思ってしまう方もいるはず。
どうしても『人に感謝される仕事をしたい!』という内容を伝えたいのであれば、数多くある企業の中でなぜその会社を選んだのかという理由をしっかり伝えることが大切です。
面接官は百戦錬磨のプロ!
適当な理由や浅い考えは見透かされると考えるべし!
NG志望動機⑦『漠然としている』


これはNG志望動機④~⑥にも当てはまることです。
志望理由が漠然としている人は、面接官に必ず『具体的には?』と質問されます。
その質問にしっかりと回答できれば問題ありませんが、そこで上手く答えられなければ即不合格と考えてもいいかもしれません。
先ほどもお伝えしましたが、志望動機は具体的&シンプルに伝えることが大切です。
志望動機は具体的に考えるべし!
ただし、余分な要素を詰め込むと面接官に伝わりにくくなる!
NG志望動機⑧『企業について調べていない』




面接官を納得させるためには、より説得力のある志望理由を考えないといけません。
そのためには、その企業に関する情報を詳しく調べて、さらに業界全体の特徴や状況を把握する必要があります。
面接官は面接のプロですから、中途半端な企業調査をしていれば、すぐに見破られてしまいます。
もちろん、非常に細かい部分まで調べ上げる必要はありませんが、最低でも企業のウェブサイトや企業案内のパンフレットには目を通しておきましょう。
どんな質問にも瞬時に回答できるように、常に企業調査を怠るな!
NG志望動機⑨『企業の待遇面を最優先』


『給料が良いから』『休みが多いから』といった、企業の待遇面を最優先に考えて応募されている方も多いと思います。
『給料を多く貰いたい!』という気持ちは誰にでもありますが、それを包み隠さず面接で伝えるのは絶対にNGです。
志望理由は企業の待遇面ではなく、あくまでも事業内容や会社方針、制度などに目を向けて考えましょう。
- 給料が良さそう
- 休みが少なそう
- 残業が少なそう
これらのフレーズは絶対に口にするべからず!
NG志望動機⑩『テンプレの使い回し』

ネット上で『志望動機 書き方』と検索してみると、空欄を埋めるだけで志望動機が完成するテンプレートがたくさん出てきます。
こういったフォーマットは非常に便利ですが、なるべく使用しない方がおすすめです。
このページも含め、ネット上には志望動機の書き方のコツについて解説しているサイトが数多く存在します。
多くの方はそういった情報を見て志望動機の内容を固めていくわけですが、ファーマットも同じで志望動機の書き方も同じとなると、あなたの特徴や魅力を企業側に伝えることができません。
まずは、自分の力だけで志望動機を考えてみて、どうしても書き進められないと思った時に、テンプレやコツを参考にするのがおすすめです。
まずは自分で考えることに徹するべし!
自分で考える能力は企業に入社してからも大きな武器になる!
まとめ
企業にとって志望動機というのは、あなたの会社に対する熱意や意思を知るための手がかりです。
ライバルが多ければ多いほど、面接時の志望理由は大きな武器にもなり、もしくは不採用の決め手にもなります。
正直、志望動機を考えるのは面倒かもしれませんが、自分の思いを企業にしっかり伝わるようにしたいですね。
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